<大友良英 山本精一DUO>

​大友良英&山本精一DUO@六本木スーパーデラックス。
波と海底のあいだを漂っているような時間。
歳を重ねるって、生きていくって、未分化の状態に戻っていくことなのかな・・。
あらゆる感情が独立したものとしてというより、重層的に入り乱れる感じ。
分かりやすい対立項なんてものもなくなって、
近しい人が1人、2人、向こうへ逝ってしまい、あの世とこの世の境目すら曖昧に溶けていく。
ぼんやりと感じていたことが、輪郭を伴って降りてきた夜。
直接アンプに繋いだ「プレーン」な音から、エフェクトありの演奏まで。
目を閉じていると、ギターの存在すら忘れてしまいそうになる。
あの表現の幅はどこからやってくるんだろう。
今の2人だからこそのLIVE。
ライブ前にこっそり「今日はいつもと違う歌、うたうよ」と教えてくれた大友さん。
アンコールはフォークデュオ。
新しい歌は「涙から明日へ」であった。
(Click!)
歌詞のある曲も、2人が歌うと言葉の輪郭が幾層にも広がっていく。
アンコール2曲目は「教訓Ⅰ」。
既に涙目だったのに、更に追い打ちをかけられそう・・と聴き入っていたら、
大友さんが「教訓Ⅰ」の一番を歌った後に、
山本さんがまさかのなぎらけんいちバージョンの「教訓Ⅱ」を歌い始め、泣きながら大爆笑。
最後は、ⅠとⅡのサビがごっちゃ混ぜのぐだぐだ状態でDUO終了。本人たちも吹き出していた。
あまりに可笑しかったので、以下、歌詞です。
あおく~なって~もどしなさい~~。
いいなあ、大人って。
「50代はまだまだ。70からが人生」(山本氏)か。
ライブ聴いた後、妙に素直に頷いてしまった。
こういう人生の先輩たちがいるから、歳を重ねることが楽しみなのだ。
泣き笑いから、明日へ。
*******
教訓Ⅰ-1 【作詞・作曲・歌/加川良】
命はひとつ 人生は一回
だから命を すてないようにね
あわてると ついふらふらと
御国のためなのと言われるとね
※青くなって しりごみなさい
 にげなさい かくれなさい
御国は俺たち死んだとて
ずっとあとまで 残りますよね
失礼しましたで終わるだけ
命のスペアーはありませんよ
※青くなって しりごみなさい
 にげなさい かくれなさい
********
教訓Ⅱ-1 【作詞・歌/なぎらけんいち 作曲/加川良】
いもちゅうは六十度 ジンは四十度
だから悪酔いを しないようにね
あわてると ついふらふらと
二日酔いなどになりますよ
※青くなって もどしなさい
 はきなさい あげなさい
飲み屋は俺たちいなくても
ずっとあとまで ありますよね
又来てねで終わるだけ
給料袋のスペアーはありませんよ
※青くなって もどしなさい
 はきなさい あげなさい
********
写真は大友さんの最新アルバム
亡き師匠のギターを受け継いで演奏した初のソロアルバム。
これはあまりにも特別すぎる1枚で、まだ形容する言葉が見つからない。
そして昨夜買わせてもらった山本さんのアコースティック弾き語りアルバム。
絵はご本人が描いたもので、なんと、1枚1枚違った。これからゆっくり堪能しよう。