☆ 立春

立春。
後は、立ち上がってくれた春が、
ゆっくり歩いてきてくれるのを待つのみ。
庭のクロッカスの芽が頭を出し始めて、
昨年植えたクリスマスローズも蕾をつけています。
嬉しいなあ。
つい最近、NYで出会った友人が一時帰国して、
うちに遊びに来てくれました。
その頃、彼女は大学を卒業し、新聞社で働いていて、
偶然私が働いていたテレビ局と同じビルに通勤していたのです。
年配の男性ばかりの職場で、同世代の女子に飢えていた彼女。
エレベーターで出会った時のことを今でもはっきり憶えてます。
初対面なのに、いきなり「わ~!!!女の子だあ~っ!」って、
抱きついてきたんだから。キョーレツでした。
そんな彼女は今フリーランスのライターとして大活躍しています。
NYにいた頃から、フルタイムで新聞記者の仕事をしながら、
フリーライターになるべく日本の雑誌に記事を書いたり、
一時帰国しては限られた時間の中で色んな雑誌社に営業回りしたり、
こちらが心配してしまうほど多忙でした。
当初、雑誌に依頼される仕事はレストランやカフェなど、
女性が喜びそうな観光情報ばかり。
どれも彼女が本当にやりたい仕事とはかけ離れていました。
それでも、地道に何年も下積みをして、色んな人たちとの信頼関係を育てて、やっと今、彼女は自分が温めてきたテーマに取り組み始めています。
全米をカメラマンの女の子と二人で車で横断し、
出会った人たちのことを書いた出版前の記事を見せてくれました。
コヨーテという雑誌に掲載される予定なので、もし良かったら、
チェックしてみて下さいね。
彼女の意志の強さ、なんの保証もない未来のために、
時には弱音なんかも吐きながら、
それでも諦めずにこつこつ積み重ねてきた時間の重さ。
自信を失いかけたこともたくさんあると思います。
一泊二日の短い時間だったけど、一緒に食事して散歩して、
お茶して、ゆっくりじっくり会話できたこと。
かけがのない時間でした。
一緒にいるとホっとするのに背筋が伸びて、しゃきっとする感じ。
話していると心が自然に言葉を紡ぎ出してくれて、
彼女のことだけでなく、自分自身を新たに発見する感覚。
話しながら、そのことに気付いて、さらに深いところに降りていける。
お互いがお互いの生き方をちゃんと見つめあってる安心感と緊張感。
別れるとき、抱き合った途端に自分でも驚くほど、
どぱ~っと涙が出てきました。
友達って、ほんとうに大きな財産。
恋愛に負けないくらいドキドキしちゃいます。
最近はまた素敵な女子との出会いもあったり、
友達が私のことを想ってプレゼントを買ってくれていたり。
器を注文してくれたお客さんからお礼の手紙が届いたり。
自分が気づかぬところで、想ってくれてる人がいる。
行動してくれる人がいる。
そのことだけで、ほんと、胸がいっぱいになります。
今日は窯詰め。
やさしい気持ちで窯焚きできそうです。