畑と根っこ

あまりに良いお天気なので、今日は一日見て見ぬ振りをしていた庭仕事。どうにか野菜の苗を植えるところまで辿り着き、清々しい気分。
   
ささやかな畑だけれど、苗を植えると、自分の足に根っこが生えたような気持ちになる。
昔は根っこが生えそうになると、不自由に思えたのか、無意識にそれを断ち切ろうとしていたけれど、この根っこは自由につながっている感じがする。
  
学生の頃に繰り返し読んだ「気流の鳴る音」の一節をふと思い出す。
  
人間の根源的な二つの欲求は、根っこを持つことと翼を持つことー
   
この二つが相反するものではなく、つながっていると実感できるようになれたのは、いつだったのか。今はもう忘れてしまった。
  
いつの間にか山法師の花が驚くほど大きく開いていて、森ではホトトギスが鳴き始めている。縄張りを主張して夜通し鳴くので、この時期は時折目を覚ます。
 
夏がやってくるんだな