春の雨

テレビが壊れていることに気づかないくらいテレビを観ていなくて、SNSからも遠ざかっている間にマスクもトイレットペーパーもなくなっていて、ありゃーと思いつつ、施設のお婆ちゃんたちに話したら、皆、そうけ〜?と大して気にしていない様子で、なんだかホッとする。

そうだよなあと思う。家にはウォッシュレットがあるし、いざとなれば他のもので代用できる。姉や友達はカラフルなハンカチやガーゼでマスク作りを楽しんでいて、あら、この方が顔周りが明るくなるなあと思ったり、逆に今まで買っていたマスクも、こんな風に手作りすれば良かったんだと気づいたり。

安全な暮らしも何の変哲もない日常も。毎日意識せずにいられたひとつひとつへの道筋を作ってくれたひとたちのこと、そんな積み重ねのことを想う。昔ながらの知恵や新しい知恵。創意工夫を楽しむこと。いらないものはどんどん手放して、ほんとうに必要なひとたちに届けば良いなあとも。

陶器市は大丈夫なの?と友達に心配されて、ああ、そうか。制作していたけど、中止になる可能性もあるんだ。となると数カ月無収入という結果になるのか…。なったらなったで秋が楽になると思えばいいかな…とのんびり構えている。仲間やお客さんにはすごく会いたいし、私よりも大きな影響を受ける人たちがたくさんいるだろうから、そんなに安直な話でもないのだけれど。

作業場の前の桜が満開で、雨がしとしと降っていて、苦手な轆轤が気持ち良い一日だった。